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印刷教育研究会 会報 第回
巻頭言
著者
 

ィックスの分野というものはどうしても感覚が先走ってしま

第回 おわり



印刷教育研究会 会報 第52回
巻頭言 新しい印刷教育を目指して
著者 木下堯博(国際印刷大学校学長)
 

 21世紀初頭の世界の印刷教育および印刷博物館はIT化に対応した積極的な活動が見受けられる。アメリカでのPRINT01にみられたRochester Institute of Tech-nologyの印刷教育のためのe-Learningコンテンツ開発,International Graphic

Arts Education Associationでは,Visual Communication Journal 2003を刊行,Web上で公開し,質・量ともに拡大している。IPEX2002ではイギリスを中心として38の印刷教育機関と研究所が互いに協力し,Vision21として出展し世界の印刷人とのコミュニケーションの場が確保された。ここではLondon College of Printingが中心となって印刷教育のコンテンツが開発されていた。

 一方,ロシアや東欧では,印刷教育者会議が毎年,各地で開催されているが,その中心となっているモスクワ印刷大学のチガネンコ学長が韓国との交流を積極的に行っていて,西側との協調路線を推進中である。ハイデルベルグのKipphanは「Handbook of Print Media」の刊行に対して同大学から名誉博士号が与えられている。本年9月のIARIGAIはクロアチアで開催の予定で,東西交流が活発化している。いずれも地域の印刷産業および関連産業が積極的にサポートしている。

 印刷教育研究会は1985年9月に発足し,日本印刷産業連合会との交流や印刷教育基本調査,韓国・中国とのJoint Meetingなどを行い,印刷教育の理念の確立を目指してきた。1993年には賛助会員46社,正会員90名となり,内外で認められるようになった。

 しかし,学会,研究会や教育機関などは規模が大きくなると,組織が縦割となり,ある意味ではそれぞれが分断状況になり,各機関の理念と現実との乖離が生み出されている。

 そこでこれらを解消するため,機関の統合,大学科制などとしてそれぞれを共通の土俵に乗せて,「公共性」というコンセプトのもと現実を一層,直視することが大切であろう。

 今日のIT時代にはインターネットは民間による巨大なサイバースペース上にあり,公開が原則とされているので公共的なものとなってきている。したがって,民間による活性化は公共哲学を生む原動力になる。構造改革は教育特区,電子商取引,遠隔教育などの民の役割が大きい。印刷教育はそれぞれの公教育機関が画像,情報,グラフィックアーツなどと変身し,純粋な印刷教育機関は日本から姿を消してしまったが2000年に設立された印刷博物館,国際印刷大学校はサイバースペース上でのバーチャルの印刷教育特区を目指している。

 筆者は「世界の印刷博物館」と題して長崎県印刷工業組合の総会で報告したが,世界で100以上ある印刷博物館はデータベースとCG画像などを取り込み,VirtualMuseumを目標としている。ポルトガルのVirtual印刷博物館は100%その機能を発揮させ,印刷教育の一環として対応している。日本の教育はゆとり学習と学力低下が懸念されているが,技術立国として独創性や想像力を発揮させるため多様な学習者のニーズに対応したコンテンツの制作と学習者が相互に討論できるような分散化協調学習が必要となる。

 印刷教育研究会は2005年に創立20周年を迎えるが,米国,欧州,ロシア,中国(北京印刷学院)などと対等なレベルの印刷教育機関の充実と各種プリントメディアコンテンツの開発など印刷教育・研究組織の充実が急がれる。



第52回 おわり



印刷教育研究会 会報 第回
巻頭言
著者
 



第回 おわり



印刷教育研究会 会報 第42回
巻頭言 公開講座を通して思うこと
著者 島崎 泉 [東京都立工芸高等学校]
 

 工芸高校定時制の公開講座(銅版画とスクリーン版画を土日で6回,合計30時間開催)の準備直前に原稿依頼が来たため,締め切り日までに休みの日は全くなく,へとへとの状態で一太郎に入力したため,今回は私の自己紹介と公開講座のお話でご勘弁頂き,印刷教育に馳せる気持ちや想いは次回に掲載していただきたく存じます。

 私は45年前,小倉の隣の戸畑で生まれ,毎年夏は玄界灘の津屋崎の海で泳ぎ,黒潮にのって千葉県君津市で中学,高校を経て千葉大の画像工学科にて印刷技術を学びJAGATにて印刷技術を盗み,大阪市立工芸高校にて3年間教鞭を執り,都立工芸高校定時制にて13年目を迎えております。

 振り返ると,印刷関連に携わってきたことが人生の半分を超えてしまったことにこの原稿依頼のおかげで気がついたしだいで,また,私が印刷教育にお役に立てるのかどうかも不安なまま,印刷教育研究会の理事になりました。今後ともご指導ご鞭健のほど,よろしくお願い申し上げます。

 さて,全国に印刷教育の高校は数校(沖縄,博多,大阪,名古屋,東京)しかなく,その中で定時制高校は本校1校しか存在しません。本来なら統廃合でとっくになくなっているはずなのに,黒川会長の努力と開かれた学校として9年前より聴講生講座,公開講座を展開し,広く宣伝してきた努力との相乗効果で入試倍率も増え,5段階評価でオール3以上の成績の中学生が受験(最高は平均4以上,不登校だけど優秀な生徒も含む)してくれるようになりましたが,子供の数の絶対数が減ってきているうえ,グラフィックアーツ科とそっくりな学科を都立に新設する計画もあり,今後このような状況は続くはずはないと予想されるため,定時制の印刷教育をどのように変えていくべきか必死に検討中であります。

 公開講座ですが,グラフィックアーツ講座という名前で毎年開催しています。都民の要望が高く,応募数が多数あり,その年の内容によってばらつきはありますが,3倍から11倍で抽選で定数を選んでおります。

 今年の版画コースには82歳の方がいて,なんとその方が昭和12年の本校の卒業生(本科A26期生)で当時の貴重なお話が聞け(私ごとですが谷先生著の「太平洋戦争下の工芸生」を読んで感激してましたので)たことで,2007年の100周年にやることが見つかりました。



第42回 おわり



印刷教育研究会 会報 第41回
巻頭言 デジタル教材活用とその実態
著者 吉 田 喜 彦[中央情報専門学校]
 

 ここ数年,e-Learningという言葉が流行っている。インターネットの高速回線が普及し,遠隔教育も普及するのではないかとの見方が増えてきているからだ。

ただ教育現場としては教材としての活用研究はすでに進んでいる。とくに映像素材は,そのデータ量を気にすることなく利用できる。映像で視覚的に教わったほうが,2倍以上の教育効果をあげている事例も報告されている。

  http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/ 「教育用画像素材集」

 情報処理振興事業協会という団体が,教育目的に限り無料での使用を認めている。映像素材がたくさんあり,以下は体験談である。

 …ページが表示された。「カテゴリから探す」をクリックする。約30種類の大分類が表示された。種類は「植物の微速度撮影」から「手話」まで,実に多岐にわたっている。

 早速「手話」をクリック。手話の基本的な説明から,あ行,か行とタイトルが続く。とりあえず「あ行」をクリック。どうやらデータベースにアクセスしているようで反応に十数秒かかっていた。

 「あ行」の一覧が表示された。ダウンロードのチェックマークがあり,ほしい映像をクリックしまとめてダウンロードできるようだ。「愛」と「あいさつ」にチェックをいれダウンロードする。この時点ですでにファイルのデータ量は1.5MB。非常に大きく転送時間もかかりそうだ。しかし,内容はダウンロードするまで一切確認できない。

 ダウンロードされたファイルを見てみる… 「あいさつ」と一言。実演者が指を曲げる映像が流れた。その間約4秒…。

 さて,こちらにも教材映像がある。早速アクセスしてみる。

  http://www.edu.ipa.go.jp/E-square/ 「Eスクエア・プロジェクト」

 「教科教育法・問題解決2・問題解決演習の進め方」など大学講義を思わせる科目名が一覧表示される。再生ボタンをクリックする。映像が流れた。カメラアングルはずっと同じままだ。横160ピクセル程度の小さなエリアで先生が話す映像と,その横に講義のアウトラインが同期し表示される。

 しかし,数秒後私のパソコンはフリーズした…。

 というように,とても素晴らしいシステムで多額の予算をかけただけのことはある。しかし,あまりに高尚すぎて私には使いこなせなさそうである。

 ところで,このような研究開発に多額の予算をとり,決済を出し,報告書を書かせる方々は知っておられるのだろうか。

 学生は自らウェブ上を検索し,そこから学んでいる。

「親がなくとも子は育つ」という。我々が望もうと望むまいと,子供たちは勝手にネット上の知りたい情報を得,成長している。

 本当はこの教育効果をもっと前向きに活用する議論をしてもいいのではないかと思う。

第41回 おわり




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